調査官はここを見る〜従業員給与編〜

税務調査において調査官が確認するポイントは複数あります。
今回はその中でも「従業員給与」について、調査官がどういった検討をしているのか、そのポイントと理由について解説していきます。
まず、従業員給与を検討する際に、一番に検討するのは「架空計上」です。ほかにも「給与分散や源泉課税漏れの検討などがありますが、やはり検討する上では架空計上の有無を検討されることが多いです。
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・従業員の人数と名前の把握
給与の検討にあたってまず確認する項目として、従業員の人数と名前の把握があります。基本的には源泉徴収簿などの年末調整にかかる資料などから把握することが多いです。これが検討する元資料となります。
・履歴書や契約書、マイナンバーの把握の有無
把握した従業員について履歴書や契約書の提出があるかを確認します。現在はマイナンバーも会社にて把握することになっているので、これらの提出状況を確認します。
・タイムカードの確認
把握した従業員以外の名前でタイムカードがないか。使用中のタイムカード置き場に不自然に重ねてタイムカードを置いてある者、目に触れにくい場所に置いてある者、特定の2名が毎回同じような時間にタイムカードを打刻している場合や、交互にタイムカードが打刻されている者、毎月タイムカードの表だけ、裏だけ打刻されている者、一人だけ手書きでタイムカードが記入されている者などは架空給与の計上や給与を分散し計上している可能性があるため、タイムカードの作成がある場合には過去の分も含めて確認をします。
・ロッカーの確認
ロッカーがある場合はロッカーの名札を確認します。わざわざ架空計上している人物のロッカーを設置するようなことはしないので、ロッカーの使用者等の確認をします。
・配席図、連絡先一覧の確認
これも同様で、配席図にわざわざ架空計上している人物の席を設けることはしないので、配席図の確認をします。同様に連絡先一覧に架空計上の人物の連絡先を載せることはないので連絡先一覧を確認します。
・従業員への直接の聴き取り
話を聞ける状況にあれば従業員に直接確認することもあります。その際には、この人を知っているかなどの質問で架空の有無を検討します。
・給与の支払方法の確認
現金払いの者がいる場合はどのように渡しているのかを確認をします。振込みの場合は振込先一覧を確認します。
他にも様々な検討方法がありますが、よく検討される手法としてはこのような検討が多いかと思われます。
さらに、経営者の親族が従業員にいる場合はその勤務実態があるか、金額が不相当に高額でないかは税務調査においてよく挙げられます。
国税調査官は、帳簿の数字だけを見ているのではありません。オフィスにあるロッカー一つ、席順一つから、そこに本当に人がいて働いているのかという『実態』を多角的に確認します。
また、税務調査対策とは、単に帳簿を綺麗にすることではありません。『実際にそこで働いている姿』を、第三者である調査官に対して、書類と現場の両面から証明できるように準備しておくことなのです。
不安になられた方は一度税理士に相談してみると良いかもしれません。
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簡単なご質問からでも問題ありませんので、気になる点があればお気軽にご連絡ください。
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